エコキュートの選び方

エコキュートの選び方ガイド:ご家庭にぴったりの一台を見つける5つのポイント

「エコキュートって、給湯器と何が違うの?」

「種類がたくさんあって、どれを選べばいいかわからない…」

エコキュートは、ランニングコストの安さや環境性能の高さから、近年注目を集めている給湯設備です。しかし、ガス給湯器とは異なる特長があり、選び方を間違えると「お湯が足りない!」「思ったより電気代が安くならない」といった事態に陥ることも。

この記事では、エコキュート選びで失敗しないための5つのポイントを、わかりやすく解説します。

ポイント1:タンク容量で選ぶ

エコキュートの最大の特長は、電気料金の安い夜間に沸かしたお湯をタンクに貯めておく「貯湯式」であることです。そのため、タンクの容量が、お湯の使用量に直結します。

タンク容量の目安家族の人数
300L2〜3人
370L3〜5人
460L4〜7人
550L6〜8人以上

お湯の使用量を把握することが重要です。

  • 家族構成:人数が多いほど、大きなタンクが必要です。
  • ライフスタイル:朝シャワーを浴びる、昼間にお風呂に入る、来客が多いなど、日中にお湯を使うことが多い場合は、少し大きめの容量を選ぶと安心です。
  • 将来性:家族が増える予定がある場合は、将来を見据えて大きめのタンクを選ぶことをおすすめします。

容量が少なすぎると、お湯が足りなくなり、電気料金の高い昼間に沸き増し運転が頻繁に発生し、結果的に電気代が高くなることがあります。

ポイント2:給湯タイプで選ぶ

エコキュートには、主に「フルオート」「セミオート」「給湯専用」の3つのタイプがあります。

  • フルオートタイプ お湯張り、追い焚き、保温、足し湯など、すべてを自動で行ってくれる最も多機能なタイプです。浴槽の栓を抜くと、配管の自動洗浄機能がついている機種もあります。利便性を最優先する方におすすめです。
  • セミオートタイプ お湯張りはボタン一つでできますが、追い焚き機能はありません。湯温が下がった際には、高温の足し湯で温め直します。
  • 給湯専用タイプ お湯を出すだけのシンプルなタイプです。お湯張りは蛇口から手動で行います。

ポイント3:設置場所で選ぶ

エコキュートは、貯湯タンクヒートポンプユニットの2つの機器を設置する必要があります

  • 貯湯タンク:比較的大きなスペースが必要です。設置スペースの幅や奥行きを確認しましょう。
  • ヒートポンプユニット:エアコンの室外機のような形状で、運転時にはファンが回るため、ある程度の運転音が発生します。隣家との距離が近い場合は、設置場所に配慮が必要です。

「薄型」や「コンパクト」なモデルも登場しており、狭いスペースにも対応できるようになってきています

ポイント4:付加機能で選ぶ

最近のエコキュートは、お湯を沸かすだけでなく、暮らしを快適にするさまざまな機能が搭載されています。

  • 自動配管洗浄機能 浴槽の残り湯を排水する際に、自動で配管を洗浄してくれる機能です。お手入れの手間が省け、衛生的に保てます。
  • 入浴検知機能 人が入浴したことを検知し、お湯の温度を自動で調整したり、追い焚きをしたりする機能です。
  • スマホ連携機能 専用アプリを使えば、外出先からお湯張りや沸き増し設定ができる便利な機能です。

ポイント5:メーカー・価格で選ぶ

主要なエコキュートメーカーは、パナソニック、ダイキン、三菱、日立、コロナなどです。

  • パナソニック:多機能なハイグレードモデルが豊富。
  • ダイキン:給湯と空調の両方を扱うメーカーならではの高い技術力が魅力。
  • 三菱:節電や入浴検知など、省エネ・快適機能に強み。
  • 日立:ウレタンクなど、保温性の高いタンクが特徴。
  • コロナ:エコキュートを最初に開発したメーカー。シンプルな機能のモデルも充実。

エコキュートは設置費用を含めると高額になりますが、ランニングコストで差額を回収できることがほとんどです。信頼できる専門業者に相談し、ご家庭に最適な機種を選びましょう。

「東京給湯器相談センター」では、お客様のご家庭の状況に合わせて、最適なエコキュート選びをサポートします。設置スペースやご家族のライフスタイルなど、お気軽にご相談ください。